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落魄日記120212

[わざと迷うのは難しい]


2012年02月12日日曜日。

承前。
ルシェルシェの先週と同じオープン席で突っ伏して眠り、0730時頃起きる。
スマートフォンが電池切れ。
充電が満ちるまで超過を覚悟。
やはりマクドナルドのラスベガスバーガーは不味い、マックフライポテトは冷めたら食う気がしない。
氷の溶けたコーラを啜りながら、さもしい朝飯。ラスベガスバーガーを流し込む。
リング、リング2、リング0バースデイのコミックを見ている。らせんはSF風味が強過ぎて、リングと続けて見ると、ホラーの風合いが損なわれる。
呪怨は観ていて段々と腹が立って来るのだが、やはり、リングは良い。
何気に山本直樹の漫画短編集を繰る。
昔森山塔の名で描いていた人の漫画だが、相変わらず。
アイアムアヒーローはまだ次が出ない。
モテキは何か読む気がしない。
海月姫見たかったが、場所が移動で断念。このまんま帰宅ったら、何もせぬまんまオネンネなので、東京方面に放浪することにする。
その前に、上野に顔を出す。
乗り過ごしを見越して、普通で上野へ。その前に大宮のecuteのスミスで、また大きいロルバーンを購う。
病気だな。
実は上野に着いたのはお昼頃。
スパゲッティ食堂ドナで腹拵え。
それから『アメ横カメラ』へ。
前日の現像の指定とか。
フィルム空ける事を約し、再び出る。
上野から京浜東北快速に乗ってしまい、着いたら田端。
田端と言えば文士村が有ったので有名な場所だが、駅前商店街のゆるキャラ、りゅうのすけくんが笑えない。
無論芥川龍之介の河童からのイメージなんだろうけど、あの小説、晩年のかなりキテる時に描いた話だから、感受性の強い時に読むとダメージは必至。
まぁ、芥川龍之介は自ら河童の絵を描いていたらしいから、さもありなんと思うべきか。東京は高台はかなり多い。歩いている高台は上野の忍ヶ丘から続いている。所々通りで切通しになって分断されてはいるが。
韓国の全斗煥大統領と令夫人の名前が刻まれている観音像がセレモニーホールの側にあった。歩かないと解らないものだ。
丘の上からJRの各線を眺めながら歩き続ける。
駅間で考えれば、写真的な収穫は少ない。吾輩は贅沢な時間の使い方をしている。
ある意味無駄とも(笑)
然しながら、行かないよりは行く事に意味がある訳だし、頭に地図が増える訳だ。
無駄ではない。出来ることは出来るだけやるもんだ。
カメラを愛でながら磨いているよりは余程価値のある行為だ、と思うよ。如何せん朝が弱いために、朝早くからの撮影が少ない吾輩ではある。
やはり、酒とか控えなきゃいけないか。

細い道ばかり歩いていると、似たような風景の中に、あれ?と思うような迷宮物件に良く出逢う。
東京の下町にはこの手の物件がままある。東京の魔都の部分を垣間見せてくれる貴重な物件だ。
先日も書いたが、ストリートスナップがある程度手足をもがれ、本来の率直さを失いつつあり、後ろ姿の人物スナップが賞を貰う昨今に至っては、都市風景に主眼を置くしかない。
街にはまだ被写体はゴロゴロと埋もれてる。西日暮里田端間はそんなに駅間距離は無い。坂の降り口は既に西日暮里のランドマーク、開成学園のある道灌山の坂。
なるべく同じ道を行かず、谷中の平地附近をグルグル廻ってみる。
細い路地の多い町は、猫が多い。良く最近は歌舞伎の隈の目ン玉のポスターが街の壁によく貼ってあるが、猫達にも良く見られている。
谷中の猫は可愛がわれ過ぎて、大猫が多い。逃げる奴も少ない。
猫街だよなぁ(笑)
小僧寿司のランチを公園で片付け、今度は不忍通りから団子坂初登攀。
森鴎外の観潮楼跡を過ぎながら、かつてはこの辺が熊笹生い茂る山道なぞと、いう銘板に苦笑いして。
千駄木の山の上は殆どお屋敷。
センスのある家は多いけど、カメラに収める程の屋敷って…。
根津の『ガレージ』に久々にピットイン。ウィルキンスンジンジャーエールとジントニックを頂く。
椅子の無い、立ち席のみの店。
店員は谷中のとある店から派遣されるみたい。話し掛ける人も居れば、ぶっきらぼうなエンスーもいる。
東京の端らしい、地域性の高い立ち飲みだな。カナッペが面白い(≧〜≦))ププッ。クラッカーの上に、クリームチーズに沢庵と烏賊の塩辛が乗っているのだが、結構旨い。ジンジャーエールは辛口のウィルキンスン。根津に来たらやってれば必ず顔を出す。この日はウィルキンスンジンジャーエールとジンジャーエールを頂いた。
もう逢魔ヶ刻、文京区台東区境の旧愛染川を谷中ぎんざまで遡る。
よせば良いのに越後屋酒店にて琥珀エビス。見知らぬ夫婦者、富士の話題で関宿橋西詰の坂からの富士山がでかい事を知っている。東京23区内で唯一富士の見える富士見坂の危機は新宿区大久保のビルディング建設から。わざわざスカイツリーで富士を観なきゃなんないかぃ。
だったら高尾の頂きへでも行くだわさ。天狗さんもいてござる。
上野へ移動、上野駅ターミナルで撮影終了。良く歩いた。
『アメ横カメラ』にフィルム出す。佐渡の大吟醸を頂く。オーナーさん、ごちそうさまでした。
誰が来ていたか記録してないが、錚錚たるメンバーなのは間違いない。確か、菊っちゃんからはペリカンのカメラバックを薦められたな。
閉店もそこそこに、味の時計台でおだを上げる。
帰宅2230時。
明日も休み。午後に出ようかな。

呑んだ或は吾輩を呑んだ酒:ジントニック、琥珀エビス、佐渡の大吟醸、ビール、ジンジャーハイボール。

インターネット・ウォークマンにかかっていたアーティスト:浅川マキ。


春は来ぬただ冬枯れのみ残りけり 吐天

副題はこんな馬鹿な紀行をしている感想そのものですが、何か(笑)

by sunnyspot-gunman | 2012-02-24 00:18 | 写真・カメラ・街歩き・酒・雑記